ニキタ・ユジャニン 
 
ロシア(当時ソヴィエト連邦)出身。
ピアノをペテルブルグ音楽院にてパーヴェル・セレブリャコフに師事、
その他ゲンリヒ・ネイガウス、ニキタ・マガロフ等の薫陶を受けた。
音楽博士号及び哲学博士号をそれぞれ同音楽院、ペテルブルグ大学にて取得。
1968年よりペテルブルグ音楽院にてピアノ科の教授及び後には学部長も務めたほか、
モスクワ・グネーシンアカデミー教授、またフィンランド、ドイツ、日本においても教授・客員教授を歴任した。
ピアニストとしては、ヴァレリー・ゲルギエフ、イリヤ・ムーシンをはじめとする著名な指揮者と共演するなど、
ロシア、ヨーロッパ、アジア、南北アメリカ、アフリカにて幅広い演奏活動をしている。
また、マスタークラスの教授、国際コンクールの審査員として各国に招待されるほか、
芸術監督として音楽祭など(ラフマニノフ国際コンクール及び同音楽祭(ロサンジェルス)、
プロコフィエフ国際コンクール(サンクト・ペテルブルグ)ほか)の主催・共催をするなど、
多岐にわたる活動をしている。
 
氏はこれまでに数々のコンサート・ピアニスト、各国の音楽大学(パリ・エコール・ノルマル、ペテルブルグ音楽院、
モスクワ音楽院ほか)などにおける指導的なピアノ教育者、国際コンクール受賞者(バッハ国際コンクール、ベートーヴェン国際コンクール、カサグランデ国際コンクールなど)を育ててきた。また指導の対象を音楽大学の生徒に限らず、ペテルブルク音楽院附属特別音楽学校をはじめとする専門教育機関において、才能ある子供への教育の重要性と効果を常に意識し手がけてきた。
ここに、氏がピアノ演奏に関して基礎から国際的に最高の水準にいたるまで一貫して必要とされる指導法に精通していることはもとより、特筆すべきは、長年の多岐にわたる指導経験を通して研究・開発した独自のメソードにより、各個人の身体構造的、心理的、文化的背景を読み取り、その根底から技術的な問題を取り除き、個々の持つ真の才能を最大限生かすことで能力を伸ばしていくという指導法である。
各国のあらゆるタイプの受講者からは「レッスンを通じて次の可能性を必ず開いてもらえる」という根強い評価を受けている。

また、この独自のメソードの効果の一つの特例として、手に痛みなどの故障がおこり演奏に支障をきたしたピアニストの場合が挙げられる。演奏において各人が限りなく個性的であるように、痛みなどの起こる原因も個性的であり、氏の個々に際した深いアプローチにより、問題がどこにあるかの解明と、解決法として世界に唯一つその人だけに即した新しいテクニックを開発することで、数々のピアニストを再びステージへ返り咲かせることに成功している。

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